高野便り

広島県の北海道と名づけたい高野町。 広島市から移住した私のカルチャーショックの記録です。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
週末に私の実家に帰りました。
理由はおばあちゃんが外泊で帰ってくるから。

おばあちゃんはここ数年老人介護施設のお世話になっています。
呆けと足腰が弱ってしまったため。
最初は足腰が弱っての入所でした。
一旦回復したので季節のよいときを選んで家に帰りましたが裏の山のお墓に一人で行ってしまい、転んで大腿部骨折。
今はまた(平地なら)一人で歩けるようになりましたが、入所している間に呆けはどんどん進みました。

私たちが施設に会いに行った時など、本当に同じ話の繰り返しです。

祖母「今日は日曜日か?」
私「今日は土曜日だよ」
祖母「そうか」

10秒後

祖母「今日は日曜日か?」
私「今日は土曜日だよ」
祖母「そうか」

十数回は続きます。


また、前回大阪から娘が会いに来てくれたことも翌日には忘れていたそうです。
毎日見舞っている父に「久しぶりだね」と言ったり。

なんだか、おばあちゃんはまだここに生きているのに、私の知っているおばあちゃんはどこかに行ってしまったようでした。
「こうやって、私はだんだんおばあちゃんを失っていくのかも。別れは急に来るのではなく、ゆっくり来るものなのかも。」
と寂しい気持ちになりました。




この週末は大阪に住む叔母(おばあちゃんにとっては娘)も泊まりに来てくれてとてもにぎやかでした。

そして今回のおばあちゃんは、違いました。

呆けが、すごく引っ込んでいたんです。
家に帰るとすぐ自分から仏壇を拝み、
お茶やご飯のときは好きなものをお代わりして食べ、
受け答えもしっかりしています。
同じ話を繰り返したりもありませんでした。

一番驚いたこと。
前回会ったときに「私は最近自分の車を運転するんだよ」と話したのですが、最近の記憶力ではすぐに忘れちゃうんだろうと思っていました。(今日は日曜日か?の会話の日だったし)
ところが、車の話を私がしたわけでもないのに
祖母「たかちゃんは自分の車で帰ったか?」
と聞かれたのです。
私「そうだよ。あれだよ。」
窓の外の車を指差しました。
祖母「自分で車を運転できれば便利でいいなあ」
とても喜んでくれました。

以前は呆けの進行は一方通行と思っていました。
軽症から重症へ。
でも実際はブランコのように、日によって行ったり来たりなんですね。

自宅に帰ったこと、娘や孫やひ孫に囲まれたこと、当日の体調など、いろんな要素が絡まって、今回の絶好調が生まれたことと思います。でも、いつも自宅に、というわけには行きません。一人で歩けるといっても、自宅は段差も多いので、トイレに行くのにも付き添いが要ります。しかし、本人にその意識(自分は足腰が弱っているという意識)はないので一人でどこにでも動いていまい、きっとすぐにまた骨折を招くでしょう。今回は大阪の叔母が帰っておばあちゃん専任となってくれたので、おばあちゃんの外泊が可能でした。

おばあちゃんが、「自分が1年数ヶ月ぶりに自宅に帰って泊まった」ことを今日もまだ覚えていられて、嬉しかったなあと思ってくれているといいなあ。
もう忘れちゃったかなぁ。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

たかこ

Author:たかこ
たかの たかこ
家族は夫、中学生の息子と小学生の娘。
広島県庄原市高野町は夫の生地で標高550m。
2006年夏の終わりに移住。
薪ストーブEncore Everburn使ってます。

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

QRコード

毎日の検索で環境貢献
このパーツから
Powered by
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。